2020年あけて、今年はグレートコンジャンクションの年だわ…と思ってたら、あっという間にコロナ禍に世界中がおおわれてしまった。2020東京オリンピックも延期が決定し、さながら大友克洋の『AKIRA』が現実味を帯びてきました。
( AKIRAといえば北米に熱狂的なファンを持つことで有名で、カニエウエストも大好きよな)
ちなみに「グレートコンジャンクション」というのは、西洋占星術での「20年に一度木星と土星が同じ位置で重なりあうこと(今回は水瓶座の位置で)」を指すのですが、2020年はこれに冥王星も加わってトリプルコンジャンクションとも。特に、今回はエレメントの交代(土から風)イベントも重なって、まあ一言で言うと「変化の年」ではあるらしいのですよね。
あ、わたくし怪しいものではございません。。
まあ占星術の話は耳半分に置いておいても、気候変動やアフリカでのバッタの大発生など、「疫病と飢饉」という意味で聖書における黙示録感が溢れてきて、なんというか現代社会そのものにおける警鐘なのではないかとアポカリプス論を展開する人の気持ちがわからないでもない。
コロナ禍における「移動の自由」の制限
さて突然ですが、ナチスとヒトラーとアウシュビッツ収容所を生み、東西ドイツの統一を経て欧州の要となったドイツ首相の発言を見てみましょう。
旅行および移動の自由が苦労して勝ち取った権利であるという私のようなものにとっては、このような制限は絶対的に必要な場合のみ正当化されるものです。そうしたことは民主主義社会において決して軽々しく、一時的であっても決められるべきではありません。しかし、それは今、命を救うために不可欠なのです。
米国のトランプ大統領も、英国のジョンソン首相も発言で踏み込んでいない「移動の自由」に言及しています。プライバシーと移動の自由に対する確固とした信念を持っているのは、彼女が分裂時代の東ドイツに生まれ35歳で壁の崩壊を体験したことによって醸成されたのかもしれません。言い添えておくならば、移民についての立場はメルケル女史のこの信念をもってしても解決が難しい、一筋縄ではいかない重い課題であるようではありますが…。
つまり何が言いたいかというと、「移動の自由」というのは人類が長年かけて手に入れた自由であり権利なのだということです。
2010年代後半で大きく変わりはじめた働き方
先日のブログでもつい使ってしまった大卒求人倍率。(使い勝手いいんですわこれが)
就職氷河期世代の人と、リーマンショック世代の人は見るだけで眼球が痛む図ですね。
2020卒も最高の売り手市場だったな…と思ってたらコロナ禍で内定取り消し相次いでるらしいですから、新卒採用と雇用の調整弁を一緒に考えている企業の罪深さよ(嘆息)。
まあそれは置いておくとして、注目すべきは2015年以降の売り手市場(1.6倍越え)の状況です。このタイミングで就活や転職活動にあたった人はかならずといっていいほど「ワークライフバランス」「働き方改革」「女性活躍」などの働きやすさを意味するキーワードに出くわし、それを企業選びの指標の一つに据えたことと思います。実態はともあれ、企業もこぞってこういった軸で自社の風土を図るようになった時代です。
2015年の資生堂ショック、2019年のカネカ炎上というように、企業側の用意した制度では汲み取れないような実態をともなった議論が巻き起こったり、ジェンダーへの配慮をすることによって採用力強化の効果を狙うのが当たり前になりつつあるというように、それだけ新卒・転職業界が活況だった証にもなっていました。
一方で、身近なところでいうと、リモートワークもテレカンファンレンスも外資に比べてだいぶ導入が遅れてるよなというのが私の正直な気持ちでした。
まあ成果主義や裁量労働を求められるほどには、職務定義(いわゆるジョブディスクリプション)があいまいすぎ、雇用慣習と労働法規の関係で「企業側の都合で解雇しづらい」という日本の固有性、あとは終身雇用モデルがまだ瀕死ではあるものの息をしており、ジェネラリスト(総合職)向きの業務が多いという事情はあるので多くは求められませんが。。
とはいえ、こういった現状に風穴を開けつつあるのがコロナ禍の影響です。
コロナが流行期を迎える前の段階では「満員電車が一番のリスクファクターでしょ」と予想されてましたが、蓋を開けたら実際は満員電車でのクラスタ感染が発見されず。とはいえさすが忖度のかたまり日本社会、きっちり時差通勤やリモートワークをお上が進めて、大多数の企業がそれに従っています。
「顔合わせない会議なんて」と偉い人ほど嫌厭されていたビデオカンファレンスのニーズが高まり、zoom社は株価上昇と創業者の高笑いが止まりません。
就職氷河期世代の夫と育休第一世代の妻のケース
そこでひらりと我が家の状況に立ち戻ってみます。
・妻:独身時代に転勤経験あり、結婚を機に東京勤務に
・夫:独身時代に「ぼくの会社で転勤するのは5%以下」と言ってたのに、結婚したら転勤に。仕方ないので夫が単身赴任。
・はじめは「3年ぐらい??」と見込んでいた期間がのびにのびて最終的には4年9か月。
・単身赴任が切れる頃を見計らって出産したが、どうも帰ってこないのと都内の保活がマジ激戦なので妻が仕事復帰。しばらく妻のワンオペでしのいだものの疲弊、当時の記憶なし。
・結局夫が帰任した時には息子が1歳9か月。
というわけで、夫の転勤先でのPJ自体は成功したのが救い。
それ以外は結構つらみが深く、いやあ単身赴任あたりまえで妻が専業主婦だからこそ仕事に邁進できた昭和のお父さんってすげえなあ(褒めてない)というぐらいしか感想が湧かない。
その場にいかなくても仕事で貢献できるなら、デジタルだってなんだっていいじゃないよ!という魂レベルの叫びは常に孕んでます。えへん。
だから、コロナ禍の影響で世界中が阿鼻叫喚の状況下で、唯一私大手を振って受け入れたい変化っていうのは、リモートワーク・ビデオカンファレンスの一般化だったりします。
家族大事!
移動の自由も大事!
今日はこれで以上です。ちゅかれた。
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