実写化だそうです(震え)。
フェイクニュースじゃないよね?
妄想キャストがそのまま現実になったような、ゴージャス感。
良い意味で絶句。あんぐり。
もはやあざとさすら感じる。
いやぁー、BLを消費する青春時代の話を先日弊ブログに書いてはみた↓ものの、
2018年がBLドラマ元年になろうとは過去に誰が予想したでしょうか。
そして来たる2019年春、よしながふみ作品の実写化ですよ…。
神よありがとう。
実際の放送は4月にスタート。
テレビ東京の金曜深夜ドラマ、いわゆる「孤独のグルメ」(飯テロ)枠です。
「5営業日の終わり、日本語でくすりと笑って眠りにつきたい」という視聴者のインサイトをググッと取り込んで成功してきた枠であることは間違いないわけです。
すでに飯テロ(ただしご馳走ではなく日常食の尊みをうたいあげる)というジャンルを踏み分けてはいるものの、そこにBL要素を掛け合わせてきたのが今回の実写化ドラマにあたり挑戦のポイントとなってきます。
まず、原作のよしながふみの偉大さをしばし語らせてください。
多くの方は「大奥」でよしながふみという漫画家を知ったという人は多いのではないでしょうか。
男女逆転の設定で、「将軍がもし女だったら?」という難しい前提を持ち前の大胆なストーリーテリングと際立ったキャラクター描写でもって組み伏せ、読者を魅了し続け、中ダレすることなく幕末に突入、今なお連載継続中。漫画家として体力も腕も円熟期にさしかかっていて、個人的には同時代で作品を享受できることに幸せを感じる作家のうちの1人です。
①萩尾/山岸路線の正統な後継者である
萩尾望都、山岸涼子の両氏が漫画表現で成し遂げたことは、心理描写の巧みさと、複数の登場人物を動かしても破綻しない緻密な作劇力にあると思っています。
プロットが素晴らしいんですよ。
「ぐいぐい読ませるのが得意」という意味では浦沢直樹や鳥山明先生が当代で一番優れているでしょうし、設定の面白さだけで数十巻走り続けられる特殊技能をもつ作家もたくさんいます。
しかし、彼らと萩尾/山岸両氏はちょっと違うんですよね。
全体の展開の緩急をコントロールしながらも、鮮やかに人間模様と物語の主題を描き出せるという意味でずば抜けているんです。
小品、長編のどちらでもいかんなく能力が発揮できる。
つまり、作品の完成度がとても高い。
個々の作品タイトルではなく、作家の名前そのものでのちの歴史に評価されるであろうアーティストなのです。よしながふみはそういう意味で、萩尾/山岸の後継者と言い切れます。
②映画的表現をマンガに持ち込んだ名手
一編の映画をみたような気分にさせてくれる漫画というのがありまして。
長回し、クロースアップ、モンタージュ手法とかその辺りの撮影手法を漫画表現に落とし込んだというか、人物にセリフを与えない時の描き方に特徴があり、魚喃キリコとか、オノナツメあたりで成熟を迎えていると考えています。
よしなが作品で言うと「愛すべき娘たち」と言う佳作で言うとわかりやすいのでご紹介。
「間」の使い方がうまいんですよね。
セリフでは表現できない感情の機微を、右下、左下の一コマでそれはもう見事に描いている。こういうことがさらりとできるのが、よしながふみの名手たる所以。
ちなみに私は、上記の「愛すべき娘たち」がよしなが作品の中でも上位を争う名作だと思ってます。たまに不意打ちで読んで涙が止まらなくなる時があるほど。
孤独を感じた時にそっと手にとってみることを真剣におすすめします。
②公式からの供給が、途絶えない
界隈では有名な話なのですが、よしながふみは商業誌で連載を持ちつつ、同人誌でも作品を発表し続けている、その世代では数少ない漫画家です。
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婦女子にとっては夢のような話で、だって、同人誌で発表してるのオリキャラじゃないですから。
公式(よしなが先生自身)による、公式(よしなが作品)の、公式(婦女子向けR20)コンテンツを、同人誌ベースで供給してくれてるんですよ?あとは察してください。
公式!!!
尊い!!!
我ここに請い願う!よしなが先生の健康とご長寿を!!
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…というわけで、ここまで原作者であるよしながふみの偉大さをつらつらと書き連ねてはみたものの、実際のドラマをみない限りは、これ以上何も言えないことに(たった今)気づきました。
漫画の中身もネタバレになる懸念から触りにくいし、原作の設定や世界観がどの程度生かされるかとかも、実際のドラマ放映を待たないと何にも書けやしねえ。。。
というわけで、ひとまず実写化のニュースを言祝いで、ここで筆をおきます。
ドラマ始まったらレビューしますゆえ!
シロさんの出来は想定内だけど、ケンジがどうなるか、動いてるところを早く見たいわあ。
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