次回007の監督最有力!

ヒース・レジャー

ジョゼフ・ゴードン・レヴィット
(ジェイムズ・フランコ

ガイ・ピアース


彼らの共通点は何でしょう?

はい、美しいこと。正解。
メソッドアクター寄りの役者であること。
そう、彼らが非ワスプの白人、つまりエスニック・ホワイトという点もあり。
そして、今もっともいけてる監督、クリストファー・ノーランの起用した俳優っていう点。
(あ、ジェイムズ・フランコはオファーあったのに断っちゃったらしいけど)


いやー、クリストファー・ノーラン監督すごいですねー!!
インセプション」で衝撃を受けて、「ダークナイト」「バットマンビギンズ」とさかのぼって見たんだけど、すっばらしい映画!(おすぎ風に)

もともと「メメント」を見て、人間心理の描き方の巧さと2時間をいかにテンポ良くみせるかというプロフェッショナルの仕事ぶりに、すごい脚本書く監督がいるわと思ったけど、「インセプション」見るまですっかり忘れてたの・・・。
※ちなみに「メメント」の主人公の設定は、10分しか記憶の持たない男。彼を10分ごとに撮るんだけど、時系列が逆でストーリーが進む。つまり、映画の冒頭に一番新しい10分間がきて、ラストは一番古い10分間ってことね。ラストに「ユージュアル・サスペクツ」並みのどんでん返しがある。


話は戻るけど、先日たまたま映画をひやかしに行って「インセプション」を見たの。
そこで「夢の中の夢」という着眼点と2時間全くダレないストーリー構成に、度肝を抜かれたの。
そこから、いそいでバットマン2作を見て、ティム・バートン版と同じくらいおもしろいじゃない!って、今度は魂を抜かれてしまった訳。


クリストファー・ノーランの監督作品に共通するのは、興行成績と批評家ウケを両立してるところ。

言っちゃえば、暗くて哲学的で難解な作風を、アクションと画面のスタイリッシュさでなんとか中和して、かつそれに娯楽性を持たせるという。
具体的に言うなら、今までマトリックスとかブレードランナーがやってきた路線に、007要素を織り交ぜた感じ?かしら、そんでもってそこにヒューマンドラマも入れ込めるのよね。そういう作家性と娯楽性を両立させたウルトラCを、毎回出来ちゃう監督さんみたいなの。
もちろん最適な俳優を選んだキャスティングディレクター、特殊効果の監督、俳優、音楽監督それぞれがいい仕事したのは間違いない。でも、そういった各分野のプロに自分のビジョンを示して、全体の調和をとりながら、作品のクオリティを上げるという超人的な仕事をやってのけた事実。ノーランさん、本当にお生まれは地球ですか、どちらの惑星からいらしたんですかって問いかけたくなるw!!!


作家性と娯楽性を兼ねそなえた、新時代の監督。「時計職人の映画」と誰かが評したらしいけど、全くその通り。職人っぽさがありつつも、大衆に求められるって、考え得る限り最高のパターンだわ。作家性と大衆性を両立してるアーティストって、今のところ宇多田ヒカルピカソ村上春樹カール・ラガーフェルドぐらいじゃない?

あ、ちなみに上記の俳優さんたちのセレクトって、ものすごいセンスいいよね。演技にストイックなタイプってのは共通してるかも。あと、みんなゲイ受けがいい役者さんってこと!あまりにもツボすぎて、てっきり監督がゲイなんだと思ってたw

まだ見てない方、彼は本当に希有な監督です。見るべき!